JINS MEME Hackathon

4/25-26のJINS MEME Hackathonに参加してきたのでそのログ。

そもそもJINS MEMEとは?

jins-meme
<画像はJINS MEMEのウェブページより抜粋>

そもそもJINS MEMEとは、JINSが開発しているウェアラブルデバイスで、以下の様ないろいろな情報が取得できます。(下記はJINE MEME DEVELOPERSサイトより一部抜粋)

リアルタイムモード

リアルタイムモードは、データの送出頻度が高いため、消費電力は増えますが、瞬目(瞬き)やそれに付随する情報を約26Hzで取得することが可能です。
  • 視線の上下左右の運動
  • まばたきのスピード、強さ
  • 姿勢のロール、ピッチ、ヨー
  • 3軸加速度
スタンダードモード

スタンダードモードは、JINS MEMEの消費電力を抑えて1分間に1回の通信を行います。比較的長いスパンでのデータ解析を行うようなアプリケーション開発を目的としています。
  • 視線の上下左右の運動
  • 1分間のまばたきの回数、平均スピード、平均強度
  • 眠気兆候
  • 集中度傾向
  • 歩行情報

いわゆるメガネ型ウェアラブルデバイスというと、GoogelGlassやSonyのSmartEyeglass、東芝のToshibaGlassみたいなのが代表的かなと思いますが、JINS MEMEの場合は、表示系を捨てて目や体に関する情報取得に割り切った点が面白いかなと。デザインも弦がちょっと長いくらいなので、付けてしまえば普通のメガネです。

Hackathon

JINSの開発メンバが主催で、Engadget日本版のスタッフが運営面をトータルサポート、という感じでした。講師陣としてはKMDのカイ先生、ライゾマの堀さんなどがお話をされてました。土日二日間で下記のようなかんじ。一般的な流れですね。

一日目

  • JINS MEMEに関するインプット
  • チームに分かれてアイデアソン

二日目

  • ハッカソン
  • 発表

チームは事務局側でスキルを考慮して事前に決められていました。お題は”JINS MEMEをつかって何かつくる”と言った程度でした。優勝するとチームメンバー全員にJINS MEMEをプレゼント、オーディエンス賞はJINSのメガネ1年分(12本)という賞構成。

作ったもの

僕らのチームは、MEMEを通じて住環境をより豊かにできないか、というテーマで模索していて、当初は視線で家電をコントロールするという未来っぽい住環境を想定していました。

でも、MEMEで取れる視線情報が四方向に限られるとか、取得データに再現性があまりない(同じ視線の動きをしているつもりでも、同様のデータにならない)といった問題があって、比較的精度よく取れるまばたき情報を採用し、一定時間まばたきが発生しなかった場合に”人が眠った”と定義して、”人が眠った”場合に環境が変化する、という作品を作りました。

根底のコンセプトである“環境が人間の状況に併せて変化する”というテーマのプロトタイピングという位置づけ。

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そのパッケージング案として、電源タップをハックし、家電を制御できるという作品です。具体的には、人が眠ったら家電が消えるというデモをしました。

システム構成

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構成は至ってシンプルで、MEMEでセンシングした値をiOSに送信し(というか現状ではiOSにしか送信できない)、閾値情報にもとづいてある特定のパターンが発言した場合、その情報をiOSからMacに送信します。MacとArduinoは接続されていて、Arduinoは電源タップに接続されたリレーを5VでON/OFFします。

僕はiOSの開発を久しくやっていないこともあり(あと最近Dveloper登録やめた)、もう一人のエンジニアメンバがiOS周りを開発、MacとArduino周りを僕が担当しました。

Arduinoの制御には、以前の記事でも紹介したCylon.jsを使ってみたかったので採用。Cylon.jsをOSCサーバを組み合わせて、iOSとの通信をしています。

実際のソースコードはこんな感じ。これだけのプログラムでできちゃうにはええ時代すなー

ちなみに、ハッカソン会場ではハンダ付けができなくて、タップのリレー制御をどうしようか…と悩んでいた時に、メンター島田さんがこの商品を発見!

TAP-RE7U_MA

これのUSBのところをちょん切って、Arduinoに直挿しすることで解決!というわけでデモも無事に成功し、一件落着でした。。が、優勝できずorz

これ

雑感

Hackathonについて

優勝したチームは、お見合いゲーム的なもので男女2人で目線を逸らさなければ、相性度が高まるとか、逸らしたほうが負けとかそういったアプリを作ってました。講評でも言われてたけど、完成度は高かったです。

あとオーディエンス賞としては、目をとじると偉人の言葉を聞くことができるアプリでした。これはアイデアがシンプルかつ秀逸で、実際に使ってみたいと思わせるという意味では、抜きん出てたかなー。

ちなみに僕のチームは当初4人だったのに、土曜の夜にデザイナが「明日は来ません(ドヤ」と言い放つ事案が発生し、デザイナ不在でした。が、あんまりデザイン要素がない作品だったので、まぁそんなに問題ありませんでした。(けど、プレゼン資料とかもろもろ手が足りなくてちょっと苦しかった)

Hackathonって楽しいってのはあるんだけど、それ以前に主体的に動かないとダメ+色々な意味で疲れるので、そのへんが分かってない人はキツイんだろうな〜と思いました。

JINS MEMEについて

JINS MEMEは、面白いデバイスだと思いますが、まだ足りない部分もあって、例えば複数のMEMEを近距離で使ってると混線して上手く通信できなくなるとか、上でもちょっと書いたけど、人間が思っているような再現性を期待できないといったことがあるかなと思いました。

あと、MEMEの問題というわけでは無いけど、加速度角速度センサを絡めた場合に、その情報を継続的に使うようなアプリは、積分誤差が発生するといった問題があって(これはiPhoneとかも同じ)、そういった風には使いにくかな〜というのはありました。

実際にMEMEで取得できるロール、ピッチ、ヨーを用いて、顔が向いている方向の写真を保存する(THETAで全天球の写真を撮ってそれをクロップする)という作品、アイデアは面白かったのだけど、実現性を考えるとその辺厳しいかなーとか。

あと実機がないと開発できないのはモッタイナイ!

ともあれ今年の秋口には、一般発売する予定らしいので乞うご期待。