What I felt in India

11月から12月の間に、会社の研修としてインドに行ってきた。(2012/11/11 – 2012/12/14)

人生観が変わるともよくいわれるインド。残念ながら僕の人生観が変わるほどの衝撃は受けませんでしたが、それでも強く印象に残ったことがいくつかあったので、記述としてここに残したい。

  1. People

    まず、人々について思ったこと。Powerful & energetic。インド人はパワフルである。彼らは基本的に待ち行列を作らない。我先に、我先にとぐいぐい前へやってくる。待ち行列理論もビックリである。ぼやぼやしていると、いつまで立っても電車のチケットは買うことができないだろう。また、乗物における降車優先という概念はなく、満員電車を降りるときに同時に乗車人数が多い場合には、ドアで多人数相撲のような文字通りの押し合いに巻き込まれることになる。また、少し郊外の人々は非常にフレンドリーであり、心良く接してくれた。子供たちも大変人なつっこく(日本人が珍しいというのもあると思うけど)、わらわら群がって来てくれて楽しかった。
     

  2. Language

    インドの公用語は、ヒンディー語である。よく聞く「ナマステ」は、ヒンディー語の挨拶である。それと同時にイギリス領であった名残で英語が準公用語となっている。そのため、町の至るとこにヒンディー語、英語が併記された看板や書類が存在するし、インド人が喋るときにはこの2つの言語が混ざる(so called Hinglish)。普段僕らと喋るときはもちろん英語で喋ってくれるのだが、議論が白熱してきた場合、インド人間では確実にHinglishが発動していた。また、インド人の英語は良く言われるように発音に癖がある人が多い。特に一般的な日本人は、American Englishで育ってきているのでなかなかIndian Englishが聞き取れないことがある。こうなってくると、インド人が英語を喋っているのか、ヒンディー語を喋っているのかすらわからなくなる。カオスである。またインドではヒンディー語意外にも、ウルドゥー語やタミル語など様々な言語があり、出身の地域によって異なっている模様。ただし、これらの言語(サンスクリット語がルーツの言語)は似通っているため、話していても大体分かるらしい。英語は、準公用語なので全ての人が喋れるのかと思いきや、そうでもない。車の運転手は単語レベルの英語しか分からない人が多く、コミュニケーションに困ることが多くあった。ホストファミリーのメイドも英語が喋れないようであった。この辺が、まさにインドと行った感じで出生の差により、学の差、そして職業の差が密接に関連しているような気がした。
     

  3. Food

    インドのFoodは基本的に様々なスパイスがふんだんに使ってあり、Spicyである。辛い、というかSpicyである。そして、大概のインド料理はオイリーである。そのため、特に汚れたものや生水が付着したものを食べなくても、おなかを壊す。もう一つ異文化を感じたインドの食文化の特徴は、ベジタリアンの存在である。インドでは、おそらく半数以上の人々がベジタリアンであるため、レストランに行けば必ずベジタリアン用のメニューが用意してあるし、スーパーマーケットで売っている食材には必ずVegかNon-Vegかが分かるサインが付いている。勿論、日本にもベジタリアンの方はいると思うが、自分の周りにはいないため日常的にベジタリアンの存在を意識させられたのは初めての経験であった。余談であるが、ホームステイ先がベジタリアンの家庭であり(厳密には父母がVeg、息子はNon-Veg)、日本料理を作ってごちそうした時は、全く食べてもらえなかった。所謂日本のカレーライスと冷やし中華をつくったのであるが。。飲酒は、目立って飲むことは推奨されていないようであったが、現地のオーガナイザ企業の人も、ホストファミリーも結構飲んでいた。屋外での飲酒は法律で禁止されているとのこと。また、数日おきにドライデーという日が存在し、ドライデーには酒屋が営業をしない。酒屋は商売あがったりにならないのだろうか、と思った。
     

  4. Infrastructure

    インドのインフラは脆弱である。ここで指すインフラは、道路や水道といったハードウェアから、ゴミ問題といった社会制度までをも含んでいる。道路上には、頻繁に穴が存在するし、水道管が破裂したことが原因と思われる水たまりが諸処に存在する。中には下水管が破裂したものと思われる水たまりもあり、それらの水たまりは大変な悪臭を放っている。また、インドでは温水が貴重品である。日本やその他諸外国の様に、給湯システムが浸透しておらず、ホームステイ先でシャワーを浴びる際には、浴びる15分前くらいに事前に電気給湯器の電源をつけ、実際にお湯が出る時間は制限されている(タンクで暖めた水がなくなるまで)というものだった。僕はシャワーを浴びる時間は短いので問題なかったが、女性は髪の毛を洗えないと嘆いていた。他にも、インドではゴミ問題が大きな社会問題だ。路上には人々がポイ捨てしたゴミが溢れているし、少し郊外へでると人々が投機したゴミでできたゴミの山が散見される。インド人は、よくスピットもする。インドには、グトゥカという噛みタバコがあって、このグトィカを味わった人の唾はピンク色になる。この唾を飲むのは有害、ということでスピットするのだ。なので町中には、ピンク色の唾の後が至る所で散見された。ただ、このようなインフラに関するイシューについて、インドの人は大きな問題意識を持っていないようで、近いうちに改善される見込みはないだろう。問題になるとすれば、外資企業がインドにさらに参入するときに、インド人意外の人がインドに住む場合である。
     

  5. Religious

    インドでは、ヒンドゥー教信者やイスラム教信者、シーク教信者がよく見られた。町には、各宗教のテンプルがあり興味深い。ちなみに、頭にターバンを巻いているのはシーク教の方々である。年齢によってターバンの巻き方に違いがあるとか。また、ホストファミリーと宗教感について議論したときに、日本の宗教ってなんなの?っていう議論になった。僕は、(所謂一般的な日本人と同じように)ある特定の宗教を信仰している訳ではないため、大変面白いトピックであったが、うまく議論することができなかった。日本人は無宗教とも言われるが、実はそうでないということもよく言われている。日本人モラルの根底にあるのは、神道や仏教の考え方であると。非常に難しいトピックであるが、自分なりに考え続けていきたいと思った。