技術と芸術

制作展では FloatyCreature と SimJelly という作品を展示している。
FloatyCreature は研究なので基本的にはそっちにいて説明している。

そして今日ある企業のデザイナーがいらっしゃった。
その方が仰ってたことが印象的だった。というか、いろいろはっきりいってくれた、というか。

印象的だったのは、技術者にはその技術の先にあるものが見えていない人が多い、ということ。
そして、メディアアートとは難しいものであるということ。

前者は、現場で働いている人の実感なのだろう。
結局その先にあるものが見えていない。これができるからこれをする。
これでできることを展示として見せる。商品にする。
それがうまくいくこともあるが、うまくいかないこともある。

後者は、僕もよく考えていることではあるのだけど
結局アートという名を冠する以上、メディアアートというのは表現を礎とすべきあると思う。
ただ、いわゆる一般的なメディアアートというくくりでは、そうではないものも多くあると考えている。

いわゆる技術者が作る作品には、そういうものが多かったりする。
(あくまでも私感である。もちろんそうでないものもある。)

技術ありきのメディアアートというものは本来ならばありえないはずで、
先に表現したいことがあって、その最適なメソッドとしての技術がある、ということが重要なのだと。

書いてみれば、ごく普通なこと。

ただ東京大学制作展では、そういった作品は少ない。
パッと見面白くてもその先が見えない。人の心に響きにくい。
まぁ、制作展にかぎらずそういうものは散見されるけれども。

そういうことを一般のお客さんはどれくらい考えて
作品を見ているのだろうか・・・。